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2023.12.23

意識によって得られる成果の違い




いつもありがとうございます。
当事業所の代表、原です。


次から次へと降って湧いてくる日常業務に忙殺されながら、慌ただしく毎日を過ごしています。

気付けばもう11月は目の前。
今年もあと2ヶ月程余りとなってしまいましたね。

気温も急激に下がって冷え込みつつあり、月日の流れの速さをひしひしと感じています。



さて、本日ですが…。
最近は特に自分の中で大切にしている考え方「意識によって得られる成果の違い」について、簡単に触れさせてもらえればと思います。
少しだけお付き合いいただけますと幸いです。



◆ 先ずは目的が何より大切! ◆

私は何をする場合においても、まずは「目的」を大切にしています。
”そのことをやる理由” ですね。

そもそも、この目的が明確でなければ、何も始まりません。


▪ 何のためにそれをするのか?
▪ 何を得たくて、その行動を取るのか?
▪ その行動の結果、どうなりたいのか? …などなど。


「目的=それをやる理由」という最終ゴールを、行動を起こす際は必ず明確にしています。


最終ゴールという ”明確な目的地” が無いチャレンジや道のりほど虚しく、やる気が出ないものはありません。
この「目的を明確にする」ということは、何事においても最初の第一歩であり、重要なテーマです。

ただ、この目的の大切さについては、今回は一旦、横に置かせてもらいますね。


本日は、目的を明確にした後の次のステップとなる「意識によって得られる成果の違い」について、簡単にお伝えできればと考えています。


目的が決まった後、今度はその取り組み方がとても重要になってきます。

今回の本題は、その取り組み方の部分における「 ”意識” 」についてのお話です。



◆ 取り組み方 =「意識の向け方」について ◆

私は普段から取り組んでいる活動の一つに、達磨拳(だるまけん)という拳法(武道)があります。

※達磨拳は過去ブログでもご紹介していますので、ご興味があれば是非ご覧ください。
↓↓↓
(※達磨拳についての過去ブログ)
「達磨拳を始めてみませんか?」
「達磨拳をご紹介します」
「達磨拳の黒帯と允可状(いんかじょう)」
「達磨拳での羅漢大会(らかんたいかい)」


ちなみに、この拳法を学んでいる理由も、私の中では非常に明確です。
(※私が達磨拳を学ぶ大きな理由は、以下の3点です)

1.心身の向上と健康維持のため(心と身体を同時に鍛錬する)
2.護身の技術を習得するため(有事の際や、不正な暴力に対応する)
3.親子で一緒にできる取組みにしたい(将来、子供と一緒に取り組める活動にしたい)

これ以外にも細かい理由はありますが、上記の3点は常に自分の中心に掲げながら、日々の鍛錬と向き合っています。


そして、それと同時に今回のテーマとなる「意識の向け方」について、練習中はもちろん、普段から常に念頭へ置いています。

その理由は、一見同じ様な動き(行動)であったとしても、意識をどの様に使うのか?(何を意識するか?どこに意識を向けているのか?)によって、得られる成果(結果)が大きく変わるからです。

折角ですので、今回は拳法の動きを参考例にして、解説させてもらいますね。



◆ 同じ動きでも、意識の向け方次第で成果が変わる…? ◆

例えば、多くの拳法や武道では『2連突き』というものがあります。

左手で相手の顔面へ上段パンチ、続いて右手で相手の腹部に中段パンチ…といった様な2連続の攻撃方法です。
(※ボクシングのワン・ツーの様に、左手→右手の順で相手に向けて交互にパンチを打つ様な動きですね)


この2つの連続パンチですが、ゆっくりと交互に突くよりも、出来るだけ素早く左右のパンチを繰り出した方が、相手に当たる可能性は上がりますので…。
練習中は「もっと早く、もっとスピードを上げて‼」と、指導者からも厳しく声が掛かります。


この時、「早くパンチをするぞ!」ということに意識が向き過ぎると、 "とにかく手を早く前に出そう" とします。
(※まだ経験の浅い初心者や小学生の拳士達は、特にこの傾向が高くなると思います)

実際にやってみれば分かりますが…。
この状態で2連続のパンチを繰り返しても、何となく早く突くことは出来ますが…、
そこまで早さを実感できないと思います。
そして、手だけが前に先行してしまうため、姿勢も前のめりに崩れてしまいます。


では、ここで少し意識する方向を変えてみましょう。

実はパンチというのは身体の構造上、強く前に突こうと思えば思うほど、反対側の腕から肩口の部分が後ろに下がります。
(※身体の仕組みとして、左手でパンチを出す場合は構えていた右腕(肩から腕にかけて)が後ろに下がり、反対に右手でパンチを出すと左腕は自然と後ろに下がります)


【 ※普通に構えている状態 】


【 ※左手を前に突き出すと、右腕から肩口の部分が後ろに下がる 】


左手でパンチすれば右腕が後ろに下がり、右手でパンチすれば左腕が後ろに下がる。
つまり、身体を中心軸とした振子(ふりこ)運動の様な状態になるわけですね。


この身体の構造がしっかりと理解できていれば…。
例えば、左手でパンチを繰り出す場合。

「左手パンチを素早く前に出す」と意識するよりも…、反対の腕である右手をしっかりと肩口~胸前に引き込む(引き付ける)ことで、結果的に左手のパンチが素早く前に出る動作を助けてくれます。

つまり、「左手を早く前に出す」という意識ではなく、「反対側の右手(腕)を肩口に引き込む」という意識に転換することで、結果的に自然と連動した左手のパンチが繰り出されるイメージですね。



【 ※普通に構えている状態から… 】


【 ※右腕を強く引き込むことにより、結果的に左腕によるパンチが前に出る 】


「最初は左手でパンチして、次に右手でパンチする」という、単純に「手を前に出す」という意識だったものを…。

「右手を引き込む動きによって左手のパンチを出して、そのまま右手で2連目のパンチを出す」と意識を変えるだけで、身体の右側部分に意識をより集中させることができ、結果的に素早い左右の2連続パンチを繰り出すことが可能となります。
(※武道などの経験が無ければ、上記の説明はなかなかイメージしにくいかとは思いますが…。)


単に「早くパンチを前に出す」という意識だと、手を前に出すことばかりに意識が向き過ぎてしまい、身体を使わずに手だけが前に出る様なパンチ(手つきパンチ)になりがちです。
それでは、スピードも威力も拳(こぶし)に乗り辛くなります。

しかし、この「反対側の右手を引き込むことで左手を前に出す」という意識であれば、結果的に身体の中心軸を使った振子の作用で左手パンチがスムーズに出やすくなり、しっかりとパンチスピードが向上します。


傍から見れば、どちらの行動自体も「左手と右手を順番に繰り出す連続パンチ」なんですよね。


しかし、意識をどこに向けるのか?(【 単純に手を前に出そうとするのか? 】or【 右手を引き込むことによる身体の作用を使い、左手を前に出そうとするのか?】)の違いによって、得られるであろう結果(今回であればパンチスピード)に違いが出てくるという、面白い例だと思います。



文章での説明では分かり辛いと思いますが、もう一つだけお付き合いください… (-人-;)

更にもう少しだけ意識を変えてみましょう。


今度は腹部の丹田(※たんでん)という部分に意識を向けます。
(※丹田…おへそより指3、4本分下にあるツボのこと。 腹筋をした時にお腹が硬くなる部分が丹田です)


下半身を安定させた状態で、腰と丹田を使うイメージでパンチを繰り出してみると、下半身全体から拳に力が伝わり、より威力も増した素早いパンチを打つことが可能となります。


この場合の意識ですが、両腕でパンチを繰り出すというよりは、腰の捻転(ねんてん)に意識を置いた動きとなります。
(※道着を着ている姿をイメージしてもらって、絞めている帯の先が左右にブンブン揺れる様な、腰を捻転させる動力によって左右のパンチを繰り出すイメージです)

下半身の重要性については、どの武道やスポーツの分野においてもよく語られるため、何度か耳にされたことがあると思います。

下半身がしっかりと安定した状態で、かつ身体の捻転(ねんてん)作用を活用することで、連動して、より上半身を機敏に動かすことが可能となります。


ここまで紹介した動きを簡単にまとめますと、
左手、右手の順に連続パンチを出す場合であれば…。

① 両手を交互に素早く前に出すことを意識して、連続パンチを出す
② パンチを出す反対側の腕を引き込むことを意識して、連続パンチを出す
③ 下半身と丹田を意識して、腰の捻転を動力にして、連続パンチを出す


上記のどの方法でも、連続したパンチを打つことは可能です。

しかし、実際に練習を重ねていくと、確実に①よりは②、②よりは③に向かうほど、パンチのスピードや威力は増していき、パンチを出した後の姿勢も安定していきます。

また、動作や所作等の動きも力強く、屈強な姿に見えてきます。


一見、同じ様な動きであっても、「何処に意識を向けるのか?」という捉え方次第で、得られるであろう結果や成果、そして成長する速度にも大きな影響を与えます。

つまり、「同じ動作であっても、意識の違いによってやり方(方法)が変化する → 成果が変わる」ということですね。

これは運動は元より、プライベートや仕事などのジャンルを問わず、実践するどんなモノにも共通する原則であると、私は考えています。




◆ まとめ ◆

今回は武道の動きを例にしましたので、少々分かり辛かったかも知れませんが…。

結局の処、「意識(思考)を変える」というのは、「物事を様々な角度から見る(捉える)」という意味と同意です。

物事をどの角度で見るのか?について、正解はありません。

正面はもちろん、上から下から斜めから…😅
そこに奥行きや時間軸なども加味すれば、おおよそ無限に捉えることが可能となります。


全員が同じ景色を見ていても、それぞれに感じ方や捉え方が異なる様に…。

同じ工程でも「面倒臭いな…」「同じ事の繰り返しばかりで面白くないな…」と捉えてイヤイヤ取り組むのか?

「どの様に改良したら、より面白く出来るだろうか?」
「この工程で、多くの人が気付いていない重要な点は何だろう?」
などの様に、意識や視点を変えてその物事に取り組むのかどうかで、得られる結果は180度変わっていきます。


私自身、「何処に意識を向けるのか?」という部分に注力する様になってからは、視野が徐々に広がってきたことを実感しています。


そして、実際に手にした成果だけでなく、それに伴う自信も同時に手にすることができていると感じています。

何度かこのブログ上でもお伝えしていますが、私たちの思考(意識)は言葉や行動を作り出します。
そして、その人の習慣や性格となって、最終的には人生や運命へと繋がっていきます。


何気ない、普段から繰り返している行動であったとしても、「何処に意識を向けるのか?」という質問(問い)を自分自身に投げ掛けることで、これまでの成果や結果とは違った世界が見えてくるのではないでしょうか?


日々、繰り返す日常に飽きてしまうことなく、「次は何処に意識を向けて、どんな発見をしようかな?」
その様なことを考えながら、今後もワクワクできる毎日を送っていきたいものです。

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