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2023.04.18

学習のステージ(学習の5段階レベル)



いつもありがとうございます。
当事業所の代表、原です。


月日が経つのは早いもので…。
もう目の前に年末が近づいてきていますね。

雑務に追われて、このブログを落ち着いて作成する時間もなかなか捻出することができず…。
もう一人、自分のコピーロボットが本気で欲しいなと願っている、今日この頃です(笑)



さて、今回も日頃から私が大切にしている考え方を一つ、この場を借りて皆さんと共有できればと思います。

今回、取り上げるテーマは「学習のステージ」という考え方についてです。


この「学習のステージ」ですが、主に新しく何かを学ぶ(身に付ける)際にとても重要な位置付け(指針)となる考え方です。

シンプルな内容ですが汎用性が高く、様々な分野に応用が利きます。
是非とも参考にしてもらって、様々なことに取り入れてもらえると嬉しいです。


(※)
今回も気合が入り過ぎたのか、結構な長文になってしまいました…。
最後までお付き合いいただけると幸いです(^-^;


◆ 学習のステージとは…? ◆



私が初めてこの考え方に触れた(学んだ)のは、今から数年程前です。

私は20代の頃より、かれこれ15年以上に渡って投資(投機トレード含む)を実践しているのですが、当時は収支が大きくマイナスとなる、完全な「負け組」状態でした。
(※そもそも、投資(投機を含む)という世界は 「勝ち組は1~2割程度で、負け組は8~9割以上」と言われる程、圧倒的に損をしている人が多い、厳しい世界です


その後に、マイナス収支であった私のトレード成績が一変する、重要な学びを得ることになるのですが…。
その幾つかある学びの中の一つが、この「学習のステージ」という考え方でした。

(※ちなみに、後に学ぶことになるNLP(神経言語プログラミング)という心理学においても、この考え方が「学習の5段階レベル」という位置付けでしっかりと登場します)



この学習のステージ(学習の5段階レベル)ですが、全部で5つのステージに分類されているモデル(考え方・捉え方)です。


【学習のステージ(学習の5段階レベル)】
1段階目:「無意識的無能」のステージ
2段階目:「意識的無能」のステージ
3段階目:「意識的有能」のステージ
4段階目:「無意識的有能」のステージ
5段階目:「無意識的有能かつ意識的有能」のステージ


この時点で「意識・無意識」やら「有能・無能」などの言葉が出てくるので、中国語の勉強みたいですよね…(^-^;)

漢字が幾つも並ぶと難しく感じてしまうかもしれませんが、言葉の意味や構造自体はとてもシンプルですので、少しだけ我慢して続きをご覧ください。

(※今回は、第1~4段階目までの各ステージについてをメインでご紹介し、補足程度になりますが、最後に5番目のステージについて解説します)



◆ 1つ目の段階:「無意識的無能」のステージ ◆



私たちが何かを新しく学ぶ(身に付ける)とき…。

当然ですが、最初はどんなに優秀な人であっても「何も知らない(分からない)状態」からスタートします。
(※「おぎゃー」とこの世に生まれた瞬間から、既に”成功者”という人は存在しません)


最初は何も知らない状態から様々な知識や経験を経てゆき、徐々にその分野をマスターしていきます。
人によってはその道を極め、”達人” や ”プロ” と呼ばれるステージまで登りつめる方もいらっしゃいます。

この一連の流れをモデル化しているのが、今回の「学習のステージ(学習の5段階レベル)」という考え方なんです。
私たちは必ずこの学習のステージの順番を満たしながら、徐々に知識や技術(スキル)を身に付けていきます。


前述のとおり、私たちは何かを学ぶ(身に付ける)際に、誰もが必ずゼロからスタートします。
そして、その最初の状態を「無意識的無能(むいしきてきむのう)」のステージと呼びます。


「無意識的無能」とは、”何を学べば良いのか分からない・知らない・気付いていない(無意識的)" そして "そのことが出来ていない状態(無能状態)" のことを指します。

つまり、何をどの様にすれば良いのかさえも理解できておらず、そして何も出来ていない状態です。


新しい事を始めたときは、人は必ずこのゼロの状態からスタートしています。
本当に最初の状態ですね。



◆ 2つ目の段階:「意識的無能」のステージ ◆



1つ目の「無意識的無能」のステージから次のステップに上がると、2つ目のステージが待っています。
それは、「意識的無能(いしきてきむのう)」のステージです。

「意識的無能」とは、”何をすれば(学べば)良いのかは意識できている(意識的)が、まだ出来ていない状態(無能状態)” を指します。

つまり、やるベきことは分かっている(理解できている)けど、まだ出来ていない状態です。

「〇〇になりたいから、まずは△△を勉強しよう!」
「〇〇を達成するために、△△から始めてみよう!」
「〇〇の資格を取るために、△△の本を読みはじめよう!」

この様に捉えている状態で、まだ何かを始めたばかりの段階とも言えます。


この状態を、車の運転をマスターするまでの過程で例えるならば…。

教習所に通い始めて、講義を受け始めたり、ペラペラとテキストを読んでみて、「これから理解を深めていこう…」という状態ですね

当然、車の運転はまだ出来ていない状態です。


そして、これから学習や練習を通して知識・経験等を積んでいくことになるため、現時点では「上手にできない・失敗ばかり」が目の前に広がる段階とも言えます。

そのため、
「難しい…。」
「全然、思う様に出来ない…。」
「自分には向いていないんじゃないか…?」
と感じてしまう人も多く、一定数の人が行動を止めてしまう(辞めてしまう)ステージでもあります。

何かを学んだりマスターしようと考える人にとっては、一つ目の壁となるステージですね。



◆ 3つ目の段階:「意識的有能」のステージ ◆




2つめの「意識的無能」のステージから更に学びと経験を積んでいくと、3つ目のステージに入っていきます。

それは「意識的有能(いしきてきゆうのう)」のステージです。

このステージは、” 何をすれば良いかは理解出来ており(意識的)、意識をしていれば出来ている状態(有能状態)" です。


先程の車の運転で例えるなら…、

運転する方法はある程度の学習で身に付けており、気を張っている(意識が向いている)状態であれば、運転は可能な状態です。

いわゆる初級者マーク(ペーパードライバーなど)に近い状態ですね。

一つひとつの動作を頭で意識しながら対応することになるため、スムーズな運転はまだ難しいのがこのステージの特徴です。


そして、どのカテゴリー(分野)を学ぶ場合にも共通して言えるのですが、ある程度の学びや努力を重ねて頑張れば、多くの人がこの第3のステージ「意識的有能」レベルまでは辿り着くことは十分可能です。



◆ 4つ目の段階:「無意識的有能」のステージ ◆




第3のステージ「意識的有能」レベルから更に学びや成長を深めることで、非常に重要となる第4のステージに到達します。
それが、「無意識的有能(むいしきてきゆうのう)」と呼ばれるステージです。

このステージは、” 深く考えずとも自然(無意識的)に理解や判断が出来ており、そして実際にその物事が出来ている状態(有能状態)" を指します。


先程の運転の例であれば…。
既に車を自由に運転できている状態です。

遠方へのドライブはもちろん、車内で音楽が鳴っていたとしても…、同乗者と会話を楽しんでいたとしても…、他の事に意識を向けていたとしても…、特に支障なく運転が出来ている状態です。
(※基本的に運転中はしっかりと目の前の運転に集中してくださいね…(^人^;)


この第4ステージである「無意識的有能」レベルまで到達すると、深く意識することなく自然に身に付けた能力を発揮できるため、その分野で多くの事が達成可能となり、非常に高いパフォーマンスを発揮できます。

無意識レベルで必要なスキル(技術)を発動出来ている状態ですので、ある意味で ” その分野の達人 ” とも言えます。

趣味でも仕事でもカテゴリー問わず何であれ、「あの人は凄いよね」「あの人は優秀だよね」「上手いよね」など、この様に評価される人は、すべからずこの4つ目のステージである「無意識的有能」レベルまで到達している人です。


言い換えるならば…。
個人レベルで物事や目標を達成したければ、どの様にしてこの4つ目のステージである「無意識的有能」の状態に辿り着けるのかが重要なポイントとなります。



◆ 「無意識的有能」のレベルに到達するためには…? ◆

そして、ここからが非常に大切な話となるのですが…。

前述の説明のとおり、第3ステージである「意識的有能」レベルまでは、比較的に多くの人が辿り着くことは可能です。

しかし、卓越した上級者や ”プロ” と呼ばれる達人レベルにまで、皆がすぐに到達できるかと言うと…なかなか難しいということはご理解いただけるかと思います。
(※少しの努力で簡単にプロになれる様なら、誰も苦労はしませんよね…(^-^;)


つまり、4つ目のステージ「無意識的有能」と3つ目のステージ「意識的有能」の間には、乗り越えることが困難な高い壁が存在するということです。

そして、多くの人はこの高い壁を乗り越えることができずに”諦める”という選択をしてしまいます。



当たり前ですが、浅い知識とマニュアルを片手に、「次はこうして…。今度はこれをこうやって…」と考えながら作業をしている間は、高いパフォーマンスを発揮することは出来ません。

その道のプロが教科書と睨めっこしながら作業する…なんてことはあるはずもなく、彼等はリアルタイムで即座に問題・課題に対応し、自らの持つ能力を発揮しているはずです。


自分が目指す分野で望む成果を手に入れて、周囲よりも突き抜けたレベルで活躍しようと思えば、技術・理解共に "無意識レベル" で反応できている状態でなければなりません。

では、どの様にすればその壁を乗り越えて、4つ目のステージである「無意識的有能」のレベルに到達できるのでしょうか?


ヒントは先程から繰り返して参考例として挙げている、「車の運転」に隠されています。
(※車の運転経験が無い方は、自転車の運転などの過程を参考にしてもらってもOKです)


前述の運転の例でも触れましたが…、
車を日常的に運転される方の多くは、”車を生活の手段として運転する” という意味に置いて、既に第4ステージである「無意識的有能」のステージに到達しているはずです。

だからこそ、あの複雑な車の運転に問題なく対応できているわけです。


実際にハンドルを握りながら、前方・後方・周囲の視界の確認、状況判断、各種ミラーの確認、アクセルとブレーキ―の踏み変え、シフトチェンジなどなど…、運転に必要な動作を同時並行的(マルチタスク)に無意識レベルで実行しています。


教習所へ通い始めの頃や、初心者マークの頃はビクビクしながらハンドルを握っていたはずです。
では、どの様にして今のレベルにまで到達したのでしょうか?


そう、その答えは「反復」です。

「反復をする」
ただこれだけです。
(それだけ?と拍子抜けされるかも知れませんが…)


「反復はスキルの母」と言われる程、私たちが技術を身に付けるために必要な要素であり、繰り返し行う「反復」という行動が、無意識レベルのスキルへと引き上げる重要なカギとなります。

第3のステージ「意識的有能」レベルと、第4のステージ「無意識的有能」レベルの間に存在している壁を乗り越えて、” 達人 ” や ” プロ ” のステージに到達するために必要な要素は、この「反復(マスターサイクル)」なんです。


実は車の運転も一緒のはずです。

日常生活や仕事などを通して、何度も何度も繰り返し運転を経験した(反復をした)結果、無意識レベルで運転が出来る状態まで上達しただけです。

(※ そもそも私たちの脳は、顕在意識(普段、意識している状態)潜在意識(無意識の状態)という2種類の意識レベルがあります。顕在意識で一度に意識できることは1つだけですが、潜在意識は複数のことを処理することが可能です)


物事をマスターするためには「才能」や「センス」も必要ですし、それらは大切な要素です。

しかし、同じ能力を持つ人で「1~2回しか経験していない人」と、「既に100~200回経験している人」では、明らかに後者の方がその分野において巧者であり、より上達するのは当たり前です。

もちろん、元々の生まれ持った身体的能力やこれまでの経験の有無により、反復の程度や回数は人によって異なります。
その上で、誰もが「無意識的有能」レベルに到達するために必要な行動は、「繰り返しの反復(マスターサイクル)」なんです。


最初は誰もが「真っ新な状態」からのスタートです。
「最初から完璧にできている人」なんてこの世に存在しません。


私たちは既に上手にできる人や成功している人を見ると、ついつい「あの人は元々が凄いんだ…。あの人は能力が高いから…」と錯覚してしまいます。

しかし、それは私たちの知らない間に、何千回、何万回…と繰り返された反復の成果(経験)であるという事実に、多くの人は気付いていません。

また、自分たちが新しいことにチャレンジして間もない時ほど、「自分には向いてない…」「上手く出来ない(出来るはずがない)…」といった間違った解釈をしてしまい、多くの人はチャレンジ自体を止めてしまいます。

ただ単に反復が足りていないだけで、そのことに「慣れていないだけ」にも拘わらず…。



◆ 反復(マスターサイクル)の力 ◆

目指す分野において、私たちが個人レベルで成果を上げたいのであれば、その分野の反復学習(マスターサイクル)が必須です。

そして、この反復するという行動こそが、第3ステージと第4ステージの間にある高い壁を乗り越える唯一の行動であり、凡人と圧倒的成果を上げる達人との差を生み出す、重要なポイントとなります。



この話の冒頭に、「投資の世界で負け組状態だった自分の成績が一変した」とお伝えしました。


これも実は単純な話でして…。

それまでに得た投資(トレード)の知識やスキルを ” 学んだつもり "" 知っているつもり " になっていて、自分の使っているルールや判断基準などの必要な情報が曖昧で、4段階目の「無意識的有能」レベルにまで落とし込めていなかったんですね。

要は学習と理解が十分に足りない(反復していない)状態で、欲や感情に任せたお粗末なトレード(取引)を繰り返した結果、大切な資金をすり減らし続けていたわけです。


その後にこの「学習のステージ」という体系モデルを知ってからは「投資の世界で無意識的有能レベルに辿り着くためには?」を自身に問い続けまずは自分の使っているルールの良い面・悪い面をしっかりと把握して、理解することに努めました。
(※自分が使っているルールは、どういう時に有利で、どうゆう時に不利になるルールなのか?…など)

そして、相場の原理原則を一から学び直して、ひとつずつ自分の投資手法を改善していきました。

その上で学習(インプット)と実践(アウトプット)を繰り返して反復していくことで、自然と望む成果(結果)が手に入る様になっていきました。




◆ 第5のステージ「無意識的有能かつ意識的有能」とは? ◆

ここまでは1~4つ目のステージまでを、駆け足で説明してきました。

最後に、第5のステージとなる「無意識的有能かつ意識的有能」について、簡単にですが触れておきますね。

(※個人レベルの活躍や成果だけを考えるのであれば、これまでに紹介した第4のステージである「無意識的有能」のレベルに到達してしまえばOKで、そうすれば、それなりの結果と成功を手することが可能となるでしょう)


では、5つ目のステージである「無意識的有能かつ意識的有能」とは、どういう状態を言うのでしょうか?

それは、無意識的有能の状態であって、かつ ”意識的有能に人に説明ができる状態 ”を指しています。

この「人に説明ができる状態」という点が大きなポイントです。


自分が無意識レベルで出来ている技術や知識を、その事についてまだ出来ていない(未熟な)第三者に伝えることが出来る状態ということになります。

「他者に説明が出来る状態」ということは、自分の中の無意識レベルで確立している技術や知識について、自らが意識出来ている状態(頭の中で体系立てて整理されており、理路整然としている状態)ということです。

そうでなければ、第三者に対して意識的に説明することは不可能です。


「何となくやれば大丈夫」
「そのうち感覚で分かってくるよ」
「気持ちの部分が大事だよ」
「こんな感じでやれば良いんだよ」

この様な抽象的な表現で相手に伝えたとしても、教える相手にはサッパリ伝わりません。

これらの表現では具体的な方法が示されておらず、どの様に考えて行動すれば良いのかが分からないからです。


自分が無意識レベルで身に付けている感覚を意識的に人に伝えるというのは、自分が無意識下で行なっている思考や行動を、一つひとつ丁寧に言語化する必要があります

「何故、それをする必要(理由)があるのか?」
「その瞬間はどの様に考え、どの部分に意識を向けているのか?」
「その時に起こる問題点には、どの様に行動することで対処しているのか?」
…などなど。


そして、この5つ目のステージを目指すべき人というのは、「人に物を教える立場にある人」です。

つまり、教師や先生、指導者と呼ばれる人たちであり、またはそれらに類する立場の人たちが目指すべきステージとなります。


もし、あなたが自分の持つ技術や知識を人に教える(伝える)必要があるのなら…、
是非、この第5のステージである「無意識的有能かつ意識的有能」のレベルを目指してみてください。


◆ 最後に… ◆



ザックリと簡単にですが、ここまで学習のステージ(学習の5段階レベル)について解説をしてきました。
如何でしたでしょうか?(^-^;

人によっては難しく感じたり、「これが本当に大切なことなの?」と思われたかもしれませんね。


私はこの学習のステージが示してくれる考え方(モデル)を、新しく物事をマスターする際は特に大切にしています。

がむしゃらに何の指針もなく物事を学ぶよりも、節目となる目指すべきステージを意識しながら学習を進めた方が、効率と効果が高いと実感しているからです。


また、私自身が小さいながらも組織を管理する立場であるため、第5のステージである「無意識的有能かつ意識的有能に人に説明できるレベル」を普段から意識しています。

そのため、無意識レベルで行っている自らのスキルを、常に意識的に言語化できるように努めています。

そうすることで、人に説明する際の説得力が増すことは勿論ですが、自分自身のスキルについて振り返る必要がある際に、「何処に原因があるのか?」「どの部分を変化させる必要があるのか?」ということを捉えやすくなり、頭の中が整理されていることで、容易に修正・変更が可能となるからです。


長々とお話が続いてしまいましたが…。
まずは、現在チャレンジしていることについて、1~4つ目のステージまでの段階を意識してもらい、是非とも「無意識的有能」のレベルを目指してください!

そして、その際に必要になる重要ポイントは「反復(マスターサイクル)」であると覚えてもらえればOKです。

是非、今回の内容をご自身のレベルアップに役立ててもらえると嬉しいです。


今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また!

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