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質問のパワー⑥(良い質問をする技術)

  • 代表のブログ
質問のパワー⑥(良い質問をする技術)
いつもありがとうございます。
当事業所の代表、原です。


今年に入りまして、私が普段から重きを置いている「質問」というテーマを軸に、これまで複数回にわたってお伝えしてきました。

今回は、その最終回ということで、「質問」についての総まとめをお伝えしていきたいと思います。

最後ということもあって、なかなかの長文になってしまいましたが…、
”勉強” と捉えるというよりも、”興味” といった観点でご覧いただけると嬉しく思います。


ぜひ、最後までお付き合いいただけることを願っております(笑)



==================


◆ 「良い質問」をする技術 ◆

まずは、「良い質問」という今回のテーマにピッタリで、且つ内容的にも素晴らしく、私が日頃から愛読している書籍をご紹介します。


『「良い質問」をする技術 』
著者:粟津恭一郎
出版:ダイヤモンド社(1,400円+税)




この書籍ですが、数年前に、ある有名コンサルタントがおススメ本として紹介されていて、「質問」というテーマにおいては、私にとってベストヒット!となった書籍です。


著者は粟津恭一郎さんという方で、長年、エグゼクティブコーチ(主に経営者の方へ向けたコーチング等を提供する仕事)を本業に、第一線で活躍されている方です。
※残念ながら、面識はありませんが…(^-^;)


ちなみに、このコーチングという存在自体を知らない方へ向けて、簡単に説明させてもらいますと、

コーチングとは、「お互いの信頼関係・協力体制のもと、相手に様々な質問を投げ掛けて、目標達成や新たな可能性の発見をサポートする」という技法(スキル)です。

そのコーチングを生業にされている方ですから、
それこそ「365日、いつも質問の事を考えている」と言っても過言ではなく、言わば、質問のスペシャリスト(専門家)ですね。


「そんな専門家の書いた本だと、内容はかなり難しいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが…。

始めて「質問」というテーマに触れる方にも、分かりやすく丁寧に書かれており、中級者に向けても様々な気付きを与えてくれる良書であると、個人的には思っています。


文章も読みやすくて、何より1,400円という低価格です。
自己投資の観点から見ても、おサイフに優しく経済的です (^-^)

(※私も自宅と会社(弊社スタッフ向け)に、数冊常備しています)


今回は、私の考えを・・・というよりも、この素敵な本書を「私なりにまとめた内容」としてご紹介できればと思っています。

是非、今回の内容を参考にしてもらって、ご興味があれば実際に書籍も手に取ってみてください。

素敵な発見に出会えると思いますよ。





◆ 改めて「質問」とは? ◆ 

※個々の詳細については、これまでにお伝えしてきた「質問」についての内容を、ぜひ参考にしてみてください(^-^)

質問のパワー①(質問の質が人生の質を変える)
質問のパワー②(アズ・イフ・フレーム)
質問のパワー③(私たちの会話は質問とその答えで出来ている)
質問のパワー④(質問と命令の違い)
質問のパワー⑤(質問による思考の方向と深さ)


まずは、「質問」の基本的な効果や特性などについて、簡単に振り返ってみましょう。






ザックリになりますが、「質問」の主な特徴としましては…、

■私たちの会話の多くは、「質問」とその「答え」で出来ている。
■人がどのように行動するのかは、自分自身への「質問」の内容次第で決まる。
■人は無意識で自分に「質問」を投げ掛け、その結果として行動している。
「良い質問」ができれば、周囲との人間関係を良好にできる。
「質問」には、否応なく考えさせてしまう力がある。
「質問」は、年齢や立場を超えて使うことができる。
優秀な人とそうでない人を分けるものは、「質問の差」である。
これまでと違う人生を手に入れたいならば、今までとは違う質問を投げ掛ける必要がある。

…などなど。


これまでお伝えしてきた「質問」の特徴を、ざっと並べてみました。
結構、沢山ありますね。

実際には、ここに挙げていない特徴もまだまだあります。

本当に、質問というのは奥が深い世界なんです。





◆ 質問には大きく4つのパターンがある ◆

この本書の中では、「質問」を大きく4つのパターンに分類して、それぞれ解説されています。


その質問の4つのパターンとは…、

①「 軽い質問(気付きは無いけど、答えやすい質問)」
②「 悪い質問(気付きも無くて、答えにくい質問)」
③「 重い質問(気付きはあるけど、答えにくい質問)」
④「 良い質問(気付きもあって、答えやすい質問)」

この4パターンです。


簡単にではありますが、それぞれ確認していきましょう。


(※書籍『「良い質問」をする技術』より抜粋)




◆ 軽い質問(気付きは無いけど答えやすい質問) ◆

以前のブログでもお伝えしましたが、私たちの会話の殆どは「質問とその答え」で出来ています。

その中でも、特に私たちが普段から多用している質問が、1つ目のパターンである「軽い質問」です。


『軽い質問』…気付きは薄いが相手は答えやすく、相手との関係を近づける質問


一般的に、「軽い質問」というのは、以下のような特徴があります。

■軽い気持ちで答えられる質問
■話していて嬉しく(楽しく)なるような質問
■相手の事を知ろうとする質問
■距離を縮めていこうとする質問

…などなど


例えば…、
・「何が好きですか?」
・「昨日の〇〇が出てたドラマ観た? 面白かったよね⁉」
・「何を食べに行く?和食が良い?」
・「あれから調子どうだった?」
・「仕事は順調?」

…などなど


普段の何気ない私たちの会話、そのものですよね。

私たちが何気なく話している会話は、ほとんどがこの「軽い質問」の繰り返しです。

つまり、私たちは普段「軽い質問」を使いながら、自然に相手とコミュニケーションを取っているんですね。


ただ、この「軽い質問」ですが、1点注意が必要です。

それは、「軽い質問」かどうかは、”質問された相手が決めること”という点です。


質問する側が ”軽い” と思って何気なく質問したことが、相手からすると、とても不快で不愉快に感じた…ということはよくあります。

つまり、「相手側にとってどうなのか?」という視点を常に持つということは、会話をするうえでも重要なポイントです。





◆ 悪い質問(気付きも無くて答えたくない質問) ◆

次にご紹介するのは、2つ目のパターンとなる「悪い質問」についてです。
悪い質問…というだけあって、本当に悪いです(笑)


『悪い質問』…相手との関係を悪化させ、相手の気付き、行動、成長にも繋がらない質問


この「悪い質問」の特徴は、以下の通りです。

■相手との関係に全く配慮していない質問
■不用意に相手のプライベートに立ち入る質問
■コチラ側の価値観や思い込みを押し付ける質問
■相手を追い詰めたり、萎縮させる質問

…などなど


例えば…、
・「どうして結婚しないの?」
・「なんで子供を作らないの?」
・「あなたがやったんじゃないの?」
・「何故そんな事も出来ないの?」
・「何回言わせれば分かるの?」
・「こんなに成績が悪いのは何故だと思う?」
・「サボってない?」 

…などなど。

これらは「悪い質問」なんだと、何となくパッと分かりますよね?

もし、上記の様な質問をされたとしても、答えたくないどころか、「何だコイツ…」「失礼なヤツだな…」と不愉快に感じるはずです。


「悪い質問」というのは、相手に対して何も生み出さないばかりか、相手を不快にさせるだけのマイナス作用しかありません。

たとえ質問する側に悪気や意図が無かったとしても、相手にはマイナスのイメージしか与えません。

つまり、お互いにとって全く使う意味が無い質問ということになります。


しかし、この「悪い質問」ですが、実際には無意識で相手に使ってしまっているということが、本当によくあるんです。

「悪気なく…」、「無意識で…」という点だからこそ、非常に怖いんですねyell





この「悪い質問」ですが、実はある特徴があります。

その特徴が入ると、普通の質問が途端に悪い質問へと変化して、相手に伝わってしまいます。

逆に言うと、その特徴に意識すれば、自分の質問が「悪い質問」になる可能性はググッと下がります。


その特徴というのは…、

■『ネガティブな表現を質問の中に入れる』
■『相手を否定するメッセージを質問の中に入れる』

この2点です。


ネガティブな表現や、相手を否定するメッセージが含まれる質問は、「悪い質問」を作り出す要因となり、ほぼ確実に相手との関係にマイナスの影響を与えます。

※先程、「悪い質問」の例として挙げた質問ですが、全ての質問にネガティブや、否定的なメッセージが含まれているはずです。

この点も非常に重要ですので、是非とも覚えておいてくださいね!



◆ 重い質問(気付きはあるけど答えにくい質問) ◆

ここまでの理解は大丈夫でしょうか?(^-^;


続いては3つ目のパターンである、『重い質問』の解説をしていきます。

「重い質問」って何…?っていう感じですよね。
まぁ、「軽い」とくれば、当然「重い」もあるわけです(笑)





「重い質問」というのは…、

相手に聞きにくいことであったとしても、”相手の成長や気付きに必要であると確信する” からこそ、あえて尋ねる質問のことを指します。


『重い質問』…質問された人が「答えたくない(答えにくい)」けど、相手の気付きや行動に繋がる質問


相手が、”普段は避けている”、”考えたくないこと”、”考えない様にしていること” について、あえて質問をしますので…。

普段、相手が考えていない視点やポイントに気付かせるわけですから、上手くハマれば効果絶大な質問ではあります。


その一方で、相手にとっては「触れられたくない部分に踏み込んでくる質問」となりますので、使い方にはとても配慮が必要です。


この「重い質問」と、先ほどお伝えした「悪い質問」ですが、”答えたくない(答えにくい)”という点で、2つは非常に似ています。


”気付き” を与えたくて、あえて「重い質問」をしたつもりが、相手には「悪い質問」として伝わってしまった…。
なんてことになり兼ねません。


確かに「重い質問」と「悪い質問」は、「答えにくい(答えたくない)」という点は似ているのですが…。

実は、それ以外で決定的に違う点があるんです。


それは…、

「重い質問」には、 相手と 質問の目的が共有されている” という点です。


つまり、「重い質問」をするための理由や目的が、相手としっかり共有されていることが前提である、ということですね。


「相手の為なんだ!」
「相手の事が大切だからこそ気付かせるんだ!」
と、コチラ側が勝手に考えていたとしても、受ける相手がそのつもりになっていなければ、単に悪い質問となってしまって、ジ・エンド。

相手に反発されたうえに、嫌われて終わりです…(^-^;


そのため、相手と質問内容について、”しっかりと信頼と同意が取れていることが必須である” と言えます。

これから「重い質問」を使う場合は、必ず『そのことに対して、相手としっかり目的や理由の共有や、同意が取れているか?』を確認してくださいね。

そうすれば、少なくとも「嫌われて終了…」という最悪の事態は回避できますし、その質問が、相手にとっての気付きや転換点(ターニングポイント)となる可能性は、大いに秘めています。





◆ 良い質問(気付きもあって答えやすい質問) ◆

駆け足できましたが、ここまでの理解は大丈夫でしょうか?

最後にご紹介するのは4つ目のパターン、「良い質問」です。


良い質問というだけあって、素敵な質問のことを指していますembarassed


『良い質問』…質問された人がその事を自ら進んで考えて、答えた先に気付きや行動がある質問





この素晴らしい「良い質問」の特徴は、以下のようなものです。

■「軽い質問」を気付きや行動をもたらしてくれるように変えたもの
■「重い質問」を答えやすいように変えたもの


「軽い質問」や「重い質問」のデメリット(弱い部分)を補った、良いこと尽くめな質問です。

答えやすくて、相手のためになる(気付きやその後の行動に繋がる)質問なわけですから、「使わない手はない!」といった、素晴らしい質問です。


ただし、世の中そんなに上手い話はなかなか転がっていないもので…、
少し残念なお知らせがあります。


それは…、

「誰にとっても良い質問」というものはこの世に存在せず、相手によって吟味しながら、都度、探りながら最適な質問を考える必要があります。

※少々、肩透かしというか、結局のところ「答えは無いんかーい!」というオチです (^-^;

もし、誰にとっても「良い質問」が可能なマニュアルがこの世にあるのなら、私が欲しいぐらいです(笑)


ただし、相手にとって「良い質問」になる(近づける)ポイントやコツは存在しますので、少しだけご紹介します。



◆ 「良い質問」に近づけるポイントとは? ◆

「良い質問」に近づけるポイントとして、2点ご紹介します。

①「過去」よりも「未来」のことを聞く質問を意識して使う
②「クローズドな質問」よりも「オープンな質問」を意識して使う


まずは、①についての解説です。
なぜ「過去」よりも「未来」のことを聞く質問の方が、「良い質問」になりやすいのでしょうか?

それは…、
人は過去(既に終わったこと)に目を向けると、後悔や上手くいかなかった部分に焦点が向けられて、ネガティブな思考に走る傾向が強くなるからです。

質問のパワー②(アズ・イフ・フレーム)を参照※


当然ながら、私たちは過ぎ去ってしまった ”過去” を変えることはできませんので、それよりも「可能性の宝庫である”未来”」へと焦点を向けさせて、「これから何をしていくか?(何が出来るか?)」に相手の意識を向けさせた方が、より前向きに、新たな可能性を広げることへと繋がっていきます。




また、②の「クローズドクエスチョン」「オープンクエスチョン」について、
ご存じの方も多いかと思いますが、簡単に説明しておきます。

============

【※クローズドクエスチョン】
基本的に相手が「はい」「いいえ」などの言葉で答えることが出来て、それ以上、答えが広がらない質問のことを指します。

例)「●●をやりましたか?」
 →→→「はい」または「いいえ」


【※オープンクエスチョン】
クローズドとは反対に、答えを自分の言葉で語ることができるような質問のことを指します。

例)「●●を好きな理由は何ですか?」
 →→→「私は昔から〇〇で、▲▲ですから~…」

============

「クローズドな質問」よりも「オープンな質問」の方が「良い質問」になりやすい、というのは「オープンクエスチョンが良くて、クローズドクエスチョンが悪い…」という意味ではなく、基本的にはどちらも普段から使える質問方法です。

ただし、クローズドクエスチョンを用いる場面というのは、

「やりましたか? やりませんでしたか?」
「できる? できない?」
「わかった? わからなかった?」

といった具合に、直ぐに答えを確認したい場合や、結果を知りたい場面で用いる質問方法です。


確認や結果を知るというのは、どちらかというと「上司・部下」または「親・子供」などの上下関係にある場合で、目上から目下に向けて頻繁に使われやすい質問です。
(※上司や親は、確認を取ったり結果を知りたい立場ですから)

そのため、オープンクエスチョンに比べると、クローズドクエスチョンは「確認されている=疑われている(信用されていない)」といった心理的印象を、自然に相手へ与えてしまう側面があります。

上司や親の立場にある人が、クローズドクエスチョンを多用してしまうと…、

知らず知らずに、相手に対して「本当にやったの?」「お前を疑っているぞ!」という疑念や不信のメッセージを飛ばしてしまっている可能性がありますので、注意が必要ですね。





◆ まとめ ◆

駆け足で4つの質問パターンを解説してきましたが、如何でしたでしょうか?

以前から複数回でお伝えしてきた「質問」というテーマですが、今回で一旦、終了です (^-^;

今回を含めると、全6回に分けてお伝えして参りましたが、最後の方は「勉強させられている」という様に感じられたかもしれませんね… (笑)



この奥の深い「質問」の世界に関しては、私もまだまだ駆け出しの身ではありまして…、
今でも新たな気付きや発見、改善点などに日々、出会っています。


普段、人とのコミュニケーションに悩まれたり、対話の改善を目指されている方にとって、
これから「質問」について学ぶ時間は、必ずあなたにとっての ”大きな後押しとなり、強力なリソース(資源)” となってくれるはずです。


巷には、「〇〇すれば相手と上手くいく方法」「人間関係の改善に使えるスキル!▲▲の法則」などの様な、「こうやれば上手くいく!」的なノウハウ本やテクニック本、情報などが溢れています。

確かに、一時的に使えるモノもあるかと思いますし、こういった情報を必死に追うのも悪くはないのですが…、


実はコミュニケーションの場合、「プラスαの知識やノウハウ」に意識を向けて学ぶよりも、「自分が気付かずにしている、相手にとってマイナスなことは何だろう?」に焦点を向けて、そのことを繰り返し改善していく方が、コミュニケーションの上達には圧倒的に効果が高いと、個人的には思います。


人が喜んだり嬉しいと思うポイントは、それこそ千差万別でして、人の数だけ正解があるものです。
(好きなモノや好きな言葉、価値観など、皆さんバラバラですよね)

ある人には好評価だった方法が、別の人だと逆に不快にさせてしまった…なんてことも普通に起こり得ます。
人によって正解が違ったり、その時の気分によっても正解は変化します。

つまり、相手にとって良い事というのは、正解や答えが決まっておらず、人によって正解がバラバラなんですよね…(^-^;


反対に、人が無意識に嫌がるポイントというのは、意外と共通しているものです。
(※サラッとお伝えしていますが、多くの人が気付いていない重要なポイントです!)


そのため、「プラスαのスキルやノウハウ(相手を喜ばせたり、気に入ってもらえる方法など)を身に付けよう!」と考えるよりも、まずは「相手に対して無意識でやってしまっている自分のマイナスな行動」に着目して、その点を改善する(改める・修正する)ほうが、相手との関係性は確実に改善していくはずです。


そのうえで、徐々にプラスαの知識やスキル、ノウハウをご自身の中に積み上げていく方が、周囲との人間関係は円満に近づいていくのではないでしょうか?




最後に…、

私たちが普段から何気なく使っている「質問」について、少しでも多くの方に奥深さや面白さに気付いてもらい、そのキッカケとなれば幸いです。

そして、秘められたパワーやその使い方などを知ってもらい、今後のコミュニケーションや日常生活を支える強力なツールとして活用してみてください。


かなりの長文になりましたが、ここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました!

それでは、また!
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